「東京で外壁や屋根を塗り替えるなら、区の助成金は使える?」と気になっている方へ。東京23区では、遮熱塗料(高反射率塗料)を使った塗装に助成金を出している区がいくつかあります。ただし、区によって屋根だけが対象か、外壁も対象か、工事の前に申請するのか後に申請するのかが大きく違います。
この記事では、2026年度(令和8年度)の23区の制度を各区の公式サイトで確認し、区ごとの対象・金額・受付状況をまとめました。
この記事のポイント
- 23区の塗装の助成は、ほとんどが「遮熱塗料(高反射率塗料)」を使う場合だけが対象
- 屋根だけが対象の区が多い。外壁も対象と確認できたのは千代田区・杉並区・葛飾区・墨田区(屋根と同時の場合)など
- 工事前に申請しないと使えない区がほとんど。反対に新宿区・杉並区などは工事が終わってから申請する
- 2026年11月時点で、台東区・世田谷区・北区・足立区などはすでに受付終了
まず知っておきたい:国と東京都の補助金は「塗装だけ」では使えない
国の補助金(住宅省エネ2026キャンペーンなど)は、断熱改修や高効率給湯器などが中心で、外壁や屋根を塗り替えるだけの工事は対象外です。
東京都(クール・ネット東京)の「既存住宅における省エネ改修促進事業」でも、遮熱塗料が対象になるのは同じ事業で断熱材を入れた部分に塗る場合などに限られます。塗装だけで使える都の助成はありません。
そのため、東京で塗装に使える助成金は、お住まいの区の制度が中心になります。国の制度は2026年のリフォーム補助金まとめで解説しています。
東京23区の塗装助成 早見表【2026年度】
遮熱塗料(高反射率塗料)を使った塗装が対象の区をまとめました(2026年11月5日時点)。
| 区 | 対象 | 助成額の目安 | 申請 | 受付状況 |
|---|---|---|---|---|
| 千代田区 | 屋上・壁面 | 経費の50%・上限50万円 | 工事前 | 受付中(〜2027/2/15) |
| 中央区 | 屋上・屋根 | 区の案内で確認 | 工事前 | 受付中(予算残りわずか) |
| 港区 | 屋上・屋根(外壁は対象外) | 材料費か「面積×2,000円」の低い方・区民は上限30万円 | 工事前 | 受付中(〜2027/1/29) |
| 新宿区 | 屋根・屋上(外壁は対象外) | 1㎡あたり2,000円・上限20万円 | 工事後 | 第3期 11/2〜12/25、第4期 2027/1/12〜 |
| 文京区 | 屋根など(外壁は区に確認) | 面積×2,000円・個人は上限40万円 | 区に確認 | 受付中 |
| 墨田区 | 屋根全体(屋根+壁も可、壁だけは不可) | 工事費の10%・戸建ては上限15万円 | 工事前(窓口) | 受付中(〜2027/2/26) |
| 江東区 | 屋根・屋上・ベランダ | 1㎡あたり1,000円(上限は区に確認) | 工事前 | 受付中(〜2027/3/15) |
| 杉並区 | 屋根・外壁 | 経費の20%・上限15万円(屋根と外壁の合計) | 工事後 | 受付中(〜2027/2/26) |
| 葛飾区 | 屋根など・壁 | 区の手引きで確認 | 着工4週間前までに事前協議 | 受付中(〜2027/3/31) |
| 台東区 | 高反射率塗料 | 経費の20%・上限15万円 | 工事前 | 2026年度は受付終了 |
| 世田谷区 | 屋根のみ(外壁は2026年度から対象外) | 定額(区内業者が条件) | 事前登録 | 2026年度は受付終了 |
| 北区 | 高反射率塗料 | 区内業者なら60%・上限12万円 | 工事前 | 2026年度は受付終了 |
| 足立区 | 遮熱塗装(戸建て) | 1/3・上限5万円 | 工事前 | 2026年度は受付終了 |
※各区の公式サイトをもとに2026年11月5日時点でまとめたものです。予算に達すると期限前でも受付が終わります。反射率などの条件、細かな金額は必ず各区の最新の案内で確認してください。
区ごとのポイント
外壁も対象になる区
- 千代田区:屋上だけでなく壁面も対象で、経費の50%・上限50万円と手厚い制度です。日射反射率など塗料の性能条件があり、工事前の申請が必要です。窓口への来庁は事前予約制です。
- 杉並区:屋根と外壁の両方が対象。工事が終わってから申請する方式で、2026年2月1日〜2027年1月31日に完了した工事が対象です。
- 葛飾区:屋根などと壁のどちらも対象。着工の4週間前までに事前協議が必要で、新築は対象外です。
- 墨田区:屋根全体の塗装が条件で、屋根と壁をまとめて塗る場合は壁も対象になります。壁だけの塗装は対象外です。申請は着工の1か月前〜7開庁日前に窓口で行います。
屋根(屋上)だけが対象の区
- 港区:屋上・屋根のみで、外壁や防水工事は対象外と明記されています。過去12年以内に同じ住所で助成を受けていると対象外です。
- 新宿区:個人住宅の屋根・屋上の高反射率塗装が対象。施工と支払いが終わってから申請します。受付期間が年4回に分かれています。
- 中央区・江東区:屋根・屋上(江東区はベランダも)の高反射率塗装が対象で、いずれも工事前の申請が必要です。中央区は予算の残りが少なくなっています。
- 文京区:高日射反射率塗料の塗装が対象。外壁が含まれるかは区に確認しましょう。
「住宅リフォーム助成」で塗装が対象になりうる区
環境系の制度とは別に、区内業者に依頼するリフォームに助成を出している区もあります。
- 品川区:住宅改善工事助成(エコ&バリアフリー住宅改修)の対象工事に「遮熱性塗装」があります。工事費(税抜)の10%・区民は上限20万円。区内の施工業者に頼み、工事前に申し込みます。
- 大田区:住宅リフォーム助成事業の書類に「屋根・外壁塗装」の項目があります。区内に本社がある中小事業者への依頼と、工事前の仮申請が必要です。
- 目黒区・渋谷区・豊島区:区内業者などを条件にしたリフォーム助成があり、屋根や外壁の改修が含まれます。塗装が対象になるかは、工事内容を伝えて区に確認しましょう(目黒区は、省エネリフォームの区分では遮熱・断熱塗装は対象外と明記されています)。
塗装の助成がない区
中野区・荒川区・板橋区・練馬区・江戸川区は、2026年度の公式サイトで塗装を対象にした助成金を確認できませんでした。江戸川区は「外壁塗装等のリフォームの助成金制度はない」と明記していますが、代わりに住宅リフォーム資金の融資あっせんがあり、遮熱・断熱工事は金利が優遇されます。
申請で失敗しないための注意点
- 「工事前に申請」か「工事後に申請」かを最初に確認:多くの区は契約・着工前の申請が必須です。先に工事を始めると使えません
- 塗料の性能条件:日射反射率50%以上(港区は60%以上)など、決められた性能の遮熱塗料を使う必要があります。見積もりの段階で、塗料の商品名と性能が条件を満たすか業者に確認してもらいましょう
- 区内業者が条件の区がある:品川区・大田区・目黒区などは区内の業者に頼むことが条件です
- 予算に達すると終了:期限前でも締め切られます。秋以降は残りの予算を区のページで確認しましょう
- 写真や書類が必要:工事前・工事後の写真、領収書、塗料の証明書類などを求められることが多いので、業者に用意をお願いしておきましょう
助成金を使うかどうかに関係なく、塗装は2〜3社の見積もりを比べるのがいちばんの節約になります。その際「区の助成金を使いたい」と伝えると、条件に合う塗料や書類の準備にくわしい業者かどうかも見分けられます。費用の目安は外壁塗装の費用相場・屋根塗装の費用相場、助成金全般の探し方は外壁塗装に補助金・助成金は使える?をご覧ください。
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お住まいの地域の塗装業者をまとめて紹介してもらえます。区の助成金を使いたいことも、最初に伝えておくとスムーズです。
まとめ
- 東京23区の塗装の助成は、遮熱塗料(高反射率塗料)を使う場合が中心
- 屋根だけが対象の区が多く、外壁も対象なのは千代田区・杉並区・葛飾区・墨田区(屋根と同時)など
- 品川区・大田区などは区内業者に頼むリフォーム助成で塗装が対象になる
- ほとんどの区は工事前の申請が必須。新宿区・杉並区は工事後に申請
- 台東区・世田谷区・北区・足立区は2026年度の受付が終了。来年度に向けて春ごろの発表をチェック
※この記事は2026年11月5日時点で各区・東京都の公式サイトを確認してまとめたものです。制度の内容や受付状況は変わることがあるため、申請前に必ずお住まいの区の最新情報をご確認ください。
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