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自分でできる!住宅の騒音対策

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2018.04.19

快適な暮らしのために忘れてはならないのが騒音への備えです。
音は目に見えないため、対策を怠りがちですが、一度気になりだすと気をそらすのが難しいものです。

騒音の被害から身を護るだけでなく、自分が原因にならないようにすることも大切です。テレビを見たり、音楽を聞いたりする度に騒音になっていないかびくびくしながら生活していては疲れてしまいます。

騒音から身を守り、自分が原因にならなないためにも、音の伝わる場所や原因別に騒音対策について学んでいきましょう。

住宅の騒音はどこから出入りする?

まずは、音の出入りする場所別に騒音対策を考えてみましょう。どこから音が漏れ聞こえるかによって取るべき対応は異なります。
外の音が聞こえたり、家の音が漏れたりする場所は大きく分けて次の5つです。

・ドアや窓の隙間
・窓ガラス
・通気口や換気口
・壁や床
・建物全体

窓やドアの隙間

住宅で一番音が出入りしやすいのが窓やドアの隙間です。この隙間を埋めるだけで音の出入りを大きく抑えることができます。

対策方法は簡単で、隙間を塞ぐだけでOKです。ホームセンターに売られている隙間テープなどを使用すれば、簡単に隙間を塞げます。厚みのあるものを選んだ方が防音効果は高くなります。隙間テープは本来外気の侵入を防ぐのが主目的であるため、防音効果だけでなく冷暖房の効率を上げることもできて一石二鳥です。
小さな隙間であれば、キッチンのスポンジなどを挟むのでも大丈夫です。

窓ガラス

隙間から入る騒音と比較すると、窓ガラスそのものを通して伝わる騒音は多くありません。
ただ、シングルガラスの窓はペアガラスのものに比べて音を伝えやすいです。

窓ガラスからの音を減らす場合に便利なのが、窓に貼る断熱シートです。断熱シートには空気の層があるため、これを貼ると熱だけでなく音も遮断されます。梱包用のプチプチを貼るのも効果的です。

寝ている間の騒音を減らしたいのであれば、遮音カーテンもおすすめです。遮音カーテン単体で完全に音を防ぐのは難しいですが、一緒に窓の隙間を埋めたり、断熱シートを使用したりすれば高い効果が期待できます。

部屋の断熱性を高める際によく用いられる二重窓も防音効果が高いです。二重窓の設置は業者に依頼することもできますが、自分で設置もできます。

絶対に音漏れを防ぎたいのであれば、窓を塞いでしまうのも選択肢にあがります。窓や園周辺に防音材や吸音シートを貼り付けてしまえば窓から音が漏れることはなくなります。防音材はホームセンターやネットショップで購入できます。

通気口や換気口

通気口や換気口などは窓ガラス以上に音漏れしやすい場所です。本来は必要があって設けられているものですが、音が気になるようなら塞いでしまいましょう。
健康や安全のために、吸気口や換気口を塞いだあとは、意識的に換気をするよう心がけてください。

ガムテープやタオル、台所用スポンジなどで塞いでも良いですが、ホームセンターにいけば専用のアイテムも売られています。賃貸の場合は傷や汚れが残らない塞ぎ方を考えましょう。

通気口や換気口を塞げば、防音効果があるだけじゃなく、虫などの侵入も防げます。

壁や床

音は壁や床などを伝って聞こえることもあります。

遮音シートを貼ったり、マットやカーペットを敷いたりするのが効果的です。
本来は壁の内側に入れる遮音シートですが、大掛かりな工事をしないのならば表面に貼るだけでもOKです。遮音シートは主に樹脂製で、カッターなどで簡単に加工できます。ちょうどいい大きさに切ったら貼ってはがせる両面テープで壁につければ完了です。
より防音効果を高めたいのなら遮音シートに加えて防音材や吸音材を使いましょう。音をより遮ることができます。

建物全体

幹線道路や線路沿いの住宅では、窓や壁ではなく家全体を通して騒音が聞こえる場合もあります。大きな音というよりも振動そのものが伝わってくるというのに近いです。

この場合、騒音は建物の問題となるため、対策は難しいです。賃貸ならば引っ越しを考えましょう。持ち家の場合は、大規模なリフォームや建て替えをしなければ騒音から逃れるのは難しいです。

騒音の種類別対策

ここまでは「どこから音が聞こえるか」という観点から騒音対策について考えてきました。ここからは「どんな音が気になるのか」という点から対策を紹介します。

ドア

生活音の中で特によく響くのがドアの閉まる音です。
そっと閉めれば良いだけの話ですが、習慣を変えるのはなかなか難しいもの。急いでいるとつい勢いよくドアを閉めてしまったり、風で勢いよく閉まってしまったりすることもあります。

ドアの開閉音を抑えるには、ドアクローザーというものを使用します。ドアクローザーは重いドアの丈夫につけられていることが多く、油圧によって開閉スピードを緩やかにします。
ホームセンターやネットショップなら数千円で購入できます。

テレビや音楽

基本的な対策としては、音量を下げる、イヤホンやヘッドホンを使用するというものが考えられます。
しかし、映画などは大きな音量で鑑賞したいですし、ヘッドホンやイヤホンを長時間使用するのは耳によくありません。

音を気にせず映像や音楽を楽しみたいのであれば、部屋全体に防音を施しましょう。
窓の隙間をテープで塞ぎ、防音カーテンなどを使用しましょう。
重低音は壁や床を伝わる力が強いため、低音を大きくして音楽を楽しむ場合はより厳重な対策が必要です。壁や床に防音シートやマットを使用して、音を遮断しましょう。
本格的にオーディオを楽しむのであれば業者依頼してオーディオルームをつくるのも選択肢の一つです。

近隣の音楽やテレビの音が気になる場合も同様の対策が有効です。

トイレの音

用を足している音が聞こえてしまうと恥ずかしいですし、夜中にトイレを流す音が大きな聞こえると目が覚めてしまいます。

トイレの防音で一番簡単な対策は、ドアの隙間をテープで埋めることです。もしトイレのドアが薄く、ドアからも音が伝わってしまうようなら、ドア表面に防音シートを貼ったり、ドアの前に遮音カーテンを設置したりしましょう。

徹底的にトイレの音を遮断する場合には、リフォームが必要になります。トイレの配管に遮音シートを撒いたり、便器を静音タイプに変更したりすれば、トイレの音が気になることはほとんどなくなるはずです。

浴室の音

浴室では音が響きやすく、夜中の入浴はトラブルの原因になりやすいです。

浴室の場合も、基本的な対策は窓です。窓の隙間を塞いだり、窓ガラスに防音シートを貼ったりすれば音の出入りが軽減されます。窓そのものを板や防音材で塞いでしまえばより高い防音効果が期待できますが、換気やカビのことを考えると窓は開閉できるようにしておいた方が無難です。

水音が気になる場合は、床にすのこや浴室マットを敷くことで大きく軽減できます。

人の声

人の声も騒音になります。
壁の薄いアパートになると隣人の話し声が丸聞こえになっていることもあります。

壁が薄すぎて話し声が聞こえるのであれば、壁に防音シートを貼るだけで音は大きく軽減できます。もちろん、窓やドアの隙間を埋めるのも効果的です。

家電の音

睡眠中に気になることが多いのが、家電が発する音です。

まずは寝ている間にも動いていることの多いエアコンです。エアコンの場合、騒音の多くは室内ユニットではなく、室外機から発されてします。
室外機の音が以上に大きい場合、内部のフィルターが汚れて詰まりを起こしている可能性が高いです。土埃や落ち葉などが詰まることのないように、こまめに室外機のまわりを掃除したり、表面を拭いたりしましょう。
室外機内部の汚れについては、分解清掃できる専門の業者に依頼しましょう。

冷蔵庫も就寝中に音が気になりやすい家電の一つです。エアコンと違い、うるさくても止めるわけにはいきません。
冷蔵庫から大きい音がする原因としてよくあるのが、設置が不安定になっているというものです。この場合、足に防振材やスポンジなどを挟むことで解決します。
どうしても気になるなら、冷蔵庫から距離をおいて寝るのも効果的です。大きな音ではありませんから、距離をおけば気にならなくなります。

楽器

家で楽器を演奏したり、歌の練習をしたりするなら騒音対策は必ず行いましょう。楽器はご近所トラブルになりやすいため注意が必要です。

対策の程度は楽器の種類によります。床におかず、小型の楽器であれば簡単に対応できます。
窓やドアの隙間をテープで塞ぎ、床や壁に防音シートを貼ればOKです。狭い部屋なら、卵の紙パックを壁じゅうに貼り付けるのも効果的です。

楽器によっては音を小さくするサイレンサーがあるものもあります。

ピアノやドラムなど大型で床におくタイプの楽器の場合、半端な騒音対策では効果がありません。音が大きいだけでなく、床を伝って音が遠くまで響いてしまうからです。
もしこれらの楽器を演奏するのであれば、専用の防音ルームを用意しましょう。

車やバイクの音

車通りの多い道路の近くでは、車やバイクの音が気になりやすいです。

基本的には空気を伝って聞こえる音になるため、窓やドアの隙間をテープで塞いだり、窓ガラスに断熱シートを貼ったりするだけで騒音はかなり軽減されるでしょう。

工場や工事の音

工場から聞こえる音は相当距離が近くでないかぎり、空気によって伝えられた音です。窓やドアの隙間や開口部を防音すれば、気にならなくなるはずです。

家の目の前で工事をしている音が気になる場合、音は建物全体に響いてしまっている可能性が高いです。この場合、完全な対策は困難です。工事している時間や期間は限られているため、日中は外出してしまうのも一つの手です。

住まいの騒音対策

周囲の騒音を抑えるためにも、自分が騒音トラブルの原因にならないようにするためにも、どんな音が騒音となり、どこから伝わるかを知ることは大切です。
適切な対策をして、快適な生活をおくりましょう。

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