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リフォームとリノベーションの違いは?

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2018.04.13

「リフォーム」と「リノベーション」はどちらも住宅をより住みやすくするための工事ですが、この2つが指すものは微妙に異なります。
リフォームにリノベーションにもそれぞれの特徴やメリット・デメリットがあります。上手に住宅の改修工事をするには、この2つの違いを知っておくことが大切です。これからリフォームやリノベーションを予定している人だけでなく、これから住宅を買おうとしている人も一度リフォームとリノベーションについて知っておくことをオススメします。

リフォームとリノベーションの違い

同じ住宅の改修でも、リフォームとリノベーションが指しているのは違うものなのですが、区別せずに使われていることも少なくありません。一般的には、工事の規模や変化の大きさなどによって呼び分けることが多いです。

リフォーム

壊れたり古くなったものを直したり、新しいものと入れ替えたりする工事を指します。

古くなった外壁や屋根を張り替えたり、壊れているものを修理したり、キッチンや風呂などの設備を新しいものと交換したりします。工事の範囲は、キッチンだけ、壁だけ、リビングだけといったように、家の一部分であることが多いです。

工事の目的は、新築時のような機能や見た目に回復させることにあります。設備を新しいものに変えれば多少性能の向上は見込めますが、間取りや大きさについては変わらないため、機能や快適性の大幅な向上は期待しにくいです。

基礎や骨組み以外全て壊し、大幅に手を加えることを大規模リフォームと呼ぶこともありますが、この場合はリフォームではなくリノベーションと呼ぶのが適切です。

ちなみに、英語の「reform」は「改革する、改正する」という意味で、日本でいう住宅を一部回収する工事に対して用いる言葉ではありません。

リノベーション

間取りを変えたり部屋数を増減させたり、新しい設備を導入したりなど、住んでいる人に合わせて住宅を作り変えるのがリノベーションです。工事はリフォームよりも規模の大きいものになります。

機能を回復したり見た目を良くしたりするのが目的のリフォームとは違い、リノベーションでは新築の時や現状よりも機能や使い勝手を良くするのが目的になります。

工事範囲は広く、住宅全体をまるまる作り変えるような他大規模なものになることもあります。

リフォームよりも大規模

英語の「renovation」は「修復、改修」などの意味で、日本でいうリフォームを指す場合についてもrenovationが使用されます。

リフォームの特徴

先ほど述べたように、リノベーションとは違いリフォームは工事の規模が小さく、家の一部分のみに対して行います。

リフォームの長所

・費用
工事範囲が狭いため、比較的費用がかかりにくいです。
必要な部分だけピンポイントで工事を行うため無駄がなく効率的です。

リフォームの規模によっては仮住まいの必要もないため、引っ越しやトランクルームの費用、仮住まいの家賃もかかりません。

・工期
工事の規模が小さければ、当然かかる時間も少なくなります。仮住まいを必要とする場合も少ない家賃で済みます。

・変化が少ない
リフォームの工事は住宅の一部分に対してのみ行われ、住宅の機能や使い勝手が大きく変わってしまうこともありません。住心地は向上しますが急激に変化することもないため、戸惑いも少ないです。
想像していたものと出来上がりが違ったというギャップに困る心配も少なく、失敗しにくいです。

リフォームの短所

・コストパフォーマンス
一箇所の工事であれば費用を抑えられるというメリットのあるリフォームですが、工事が複数箇所にある場合や複数回に渡る場合はコストパフォーマンスが悪くなりやすいです。

リフォームの場合、壊さずに残す部分に注意しながら工事を進めなければなりません。気を使いながら慎重に作業を進めることになるため、ゼロから作る場合やまとめてリノベーションする場合に比べると効率が悪くなります。
特にリフォームを複数箇所で五月雨式に行うとコストパフォーマンスが悪くなります。工事費用を抑えるなら、一気にまとめて行った方が効率的です。

・変化が少ない
リフォームをすれば性能の復活は見込めますが、新築時よりも大幅に機能を向上させることはできません。古い設備を最新の設備に変えれば多少使い勝手は良くなりますが、全く新しい機能を追加するのは困難です。リフォームのみで居住性を劇的に変化させるのは難しいです。

リノベーションの特徴

リノベーションの場合、工事範囲が広く、間取りの変更や新しい設備の導入などを伴います。

リノベーションの長所

・自由度
部分的に修繕したり改修したりするリフォームに比べ、リノベーションでは広範囲を大きく変えることができます。

子どもが生まれたり、独立したりなど家族の増減に合わせて間取りを変えることもできます。キッチンのレイアウトを変えて、より人が集まりやすい環境に変更するのも良いでしょう。

住宅に住む人をわせるのではなく、住人の都合に合わせて住まいの形を変えるのがリノベーションです。ライフスタイルにあわせた住まいに変化させることができるため、リフォームよりもずっと快適な住宅が作り出せます。

・コスト
リフォームと比べるとお金がかかるリノベーションですが、一から住宅を建てるよりは安上がりです。工事の規模にもよりますが、新築住宅を購入するよりも、中古住宅をリノベーションする方が2割から3割ほど費用を抑えられるといわれています。

・物件探し
希望する条件にピッタリあった住宅を探すのは簡単なことではありません。大抵の場合、いくつかの条件を諦めて妥協することになります。

しかし、リノベーションを前提に物件探しを行えば、物件の選択肢はぐっと広がり、希望通りの住宅を手に入れることもできるようになります。

新築で希望通りとなると、選択肢は少なく価格も高くなりやすいですが、リノベーション前提であれば中古住宅も対象になります。希望にあわない部分はリノベーションして後から変えてしまえばいいのですから、物件に求める条件も少なくて済みます。

リノベーションの短所

・費用
リフォームに比べると、当然規模の大きいリノベーションはお金がかかります。

さらに、ローンの金利にも注意が必要です。
中古住宅購入後リノベーションを行う場合、住宅そのものの購入費用には住宅ローンを充てることができますが、リノベーションの費用には利用できません。リノベーションのためには、別にリフォームローンを組む必要があります。
リフォームローンは住宅ローンに比べると金利が高い傾向にあるため、全て住宅ローンでまかなうのに比べると返済額が大きくなってしまいます。

また、マンション等の賃貸物件のリノベーションを予定している場合、工事中にも家賃がかかります。今住んでいる物件と工事中の物件の両方の家賃を支払う必要があるため、資金計画には一層の注意が求められます。

・時間
工事の規模が大きくなればリフォームよりも当然時間もかかります。中古住宅購入後にリノベーションを予定している場合、さらに物件探しの時間も必要になります。

また、中古住宅を購入してそのまま工事せずに住む場合よりも、リノベーションを行う場合は時間がかかります。
リノベーションでは打ち合わせも重要です。元々の住宅を大きく変えるような工事を行うわけですから、担当者と行き違いがないようにしっかりと意思疎通を図らなくてはなりません。
その後、要望に合わせてプランを立てたり、設計行ったりして、ようやく工事に着手できます。

時間の余裕がなければ、満足の行くリノベーションは難しいでしょう。

・築年数
新築住宅よりも安く希望通りの住まいを手に入れられるリノベーション物件ですが、築年数には注意が必要です。

いくら見た目が新築同様に綺麗で、最新の設備が揃っていても、基礎や骨組みの部分はどうしても経年劣化を起こしています。

また、中古住宅の中には昔の耐震基準で建てられているものも少なくありません。今の基準に照らし合わせると強度不足となり、耐震化工事が必要になる場合もあります。
住宅ローンや住宅に関する補助制度では、購入した住宅が一定以上の耐震性を持っていることを条件としているものもあるため、費用面でも耐震化工事は必須です。
耐震化工事には多額の費用がかかることもあるため、耐震性の低い中古物件を購入してしまうと、新築物件を購入するよりもかえって高くついてしまうケースもあります。

耐震基準の大きな変更があったのは1981年です。中古物件を探す場合はこの年に注意しておくのも良いでしょう。

耐震性は安全な生活をおくるために非常に重要な要素です。リノベーションの有無にかかわらず、中古物件を購入するなら耐震強度について必ずチェックしておくようにしましょう。

リフォーム・リノベーションの費用相場

リフォームやリノベーションにかかる費用については、工事の規模や内容によって大きく差があります。他の人の例を参考にしにくいため、相場がわかりにくく、資金計画も建てにくいです。

ただ、リフォーム・リノベーションにかかる費用全体でくくるのではなく、分割して考えることで計画を立てやすくすることはできます。

リフォーム・リノベーションの費用は次の3つに分けることができます。
・物件購入費
・工事費
・工事後にかかる費用

物件購入費

中古住宅を購入してリフォーム・リノベーションをしようという場合、まずはその中古住宅を購入する費用を考えなければなりません。

中古住宅の相場は希望地域の物件価格をいくつか見れば把握できます。
ただ、住宅を購入する場合には物件価格以外にも諸経費がかかります。まずは不動産業者への仲介手数料、不動産の登記に必要な登録免許税や司法書士への報酬も必要になります。

特に仲介手数料は大きい金額になるため、予算を考える場合は忘れないようにしましょう。

工事費

リフォームやリノベーションそのものにかかる費用は工事の規模によって様々です。
手すりを設置するような1日で終わるリフォームもあれば、壁や床を全て取り払い、骨組みだけを残して大掛かりに進めるリノベーションもあります。
大規模なリノベーションを予定しているのなら、複数の業者に相談していくつかの見積もりを比べてみるのも良いでしょう。

現在住んでいる物件のリフォーム・リノベーションをする場合は、仮住まいの費用も考えておかなければなりません。
部分的な工事であればリフォーム中も住み続けることもできます。しかし、同じ家の中で他人が工事しているというのは想像以上に気になるものです。家の目の前で道路工事しているのと、プライベートな空間に人が入り込んで作業しているのとでは受けるストレスが全く異なります。

工事中の騒音や人の出入りについては事前に確認し、仮住まいの必要があるかどうかはしっかりと検討しておきましょう。土壇場での引っ越しは費用が嵩んだり、トラブルの原因になったりします。

工事後にかかる費用

新しく物件を購入した場合、固定資産税などの税金がかかります。
住宅ローンやリフォームローンを使用した場合、毎月の返済についても考えなくてはなりません。

ローン返済は長期間に渡るため、しっかりした資金計画を立てる必要があります。

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